梅雨(つゆ)
今日は各地で雨が降っていたところが多かったのではないでしょうか?
気象庁の発表では2023年5月18日に沖縄が梅雨入りしたそうです。
梅雨の時期は、じめじめとした湿気や、急な雨などで生活にも影響が出てくることがあります。
梅雨入り、梅雨明けは、地方ごと(沖縄、奄美、九州南部、九州北部、四国、中国、近畿、東海、関東甲信、北陸、東北南部、東北北部)に異なります。
今回は『梅雨』について知り、雨の日も楽しみましょう☂
梅雨って何?
梅雨とは「春から夏に移行する過程で、その前後の時期と比べて雨が多くなり、日照が少なくなる季節現象」です。(気象庁より)
つまり「春と夏の間で、雨が多くて、晴れる時間が少ない季節」が梅雨なのです。
この梅雨は梅雨前線(ばいうぜんせん)が引き起こす季節現象となり、梅雨前線は停滞性なので長期間に渡り日照時間が少なく、雨や曇りが続きます。雨がよく降り晴れの日が少ない時期のことで、雨季とも呼ばれ5月下旬頃から7月上旬頃まで続きます。
しかし、北海道では「蝦夷梅雨」という言葉はありますが、梅雨前線が北海道付近まで北上する事はほとんどなく、梅雨の現象がはっきりしないため、北海道では梅雨がないとされています。
梅雨の始まりは「梅雨入り」、梅雨の終わりは「梅雨明け」といい、どちらも何月何日と決まっているわけではなく、前日や当日、その後の1週間の予報から気象庁が判断しニュースやテレビを通じて伝えられます。
梅雨はジメジメとした蒸し暑い天気が続くことが多く、晴れ間が少なくて暑くなりますが、梅雨が明けると晴れた日が多くなって、本格的な夏が始まり暑くて乾燥した天気になります。
梅雨の語源や由来
梅雨の語源や由来は諸説ありますが、その中でも最も有力とされている2つについて説明します。
【カビが生えやすい時期に降る雨だから】
5月〜6月は、雨が降り湿度が上がるため、カビが生えやすい時期になります。
このことから、「黴雨(ばいう)」(「黴」=カビ)と呼ばれていました。
しかし、カビでは印象が悪いことから、同じ「バイ」という読み方をする「梅」の字があてられ、「梅雨(ばいう)」という呼び方になったとされています。
【梅の実が熟す頃に降る雨だから】
梅の花は3月頃に咲き、6月頃に青くて大きな実が熟します。
中国では、梅の実が熟す頃に降る雨であることから、「梅」と「雨」と書いて、「梅雨(ばいう)」と呼び、日本に伝わったとされています。
梅雨入りとは
梅雨入りとは、梅雨の期間に入り雨が長く降り続く季節のことです。
梅雨前線という線があり、その線の南側にある地域から雨や曇りの日が5日以上続くと予想された時に、気象庁によって「梅雨入り宣言」と発表され、梅雨前線はどんどん北上して日本全国に雨を降らせます。
一般的には、日本では6月初旬から中旬頃に梅雨入りし、7月中旬から8月上旬頃まで続きます。
梅雨明けとは
梅雨明けとは、梅雨が終わる・明けることです。
梅雨の期間が終わることで、週間天気予報で晴れの日が5日以上続くと予想された時に、気象庁が発表します。
梅雨に気をつけること
梅雨に気をつけることは多岐にわたりますが、日頃から意識して行動することで、梅雨を快適に過ごすことができます。
雨具の準備
梅雨の時期には、急な雨が降ることが多いため、傘やレインコート、長靴などの雨具を準備しておくことが大切です。
滑りやすい路面に注意する
雨が降ると路面が滑りやすくなるため、車の運転時には交差点やカーブなどの急ブレーキや急ハンドルに注意し、歩行時は階段や坂道、歩道の段差など転倒に注意が必要です。
洪水や土砂災害に備える
雨が沢山降るため地盤が緩み、河川や用水路が氾濫することで洪水や土砂災害が発生する可能性があります。
災害が発生する前に、避難場所や避難道路などを確認して必要な備蓄品を用意しておくことが大切です。
衣類の取り扱い
梅雨の時期は、衣類が乾きにくく、カビや臭いが発生しやすいため、取り扱いに注意が必要です。
洗濯物はよく乾かし、防カビ剤を使ったり、風通しの良い場所に収納したりするなど、衣類の管理にも気を配りましょう。
湿気対策をする
湿気の多い梅雨の時期は、カビやダニが発生する恐れがあるので、衣類や布団などを定期的に干したり、部屋の換気や除湿器の使用、消臭剤や防虫剤を使用するなどの湿気対策を行って健康面や生活環境の維持に気をつけましょう。
特にエアコンは、きれいに掃除していないとカビを撒き散らすことになるので、エアコンの掃除をしましょう。
冷房を止める前に数分間、送風または除湿モードにしておくとエアコン内を乾燥させることができてカビの増殖予防につながります。そして、エアコンの中に黒い点々が付いている場合は、すでにカビが生えているのでエアコンクリーニングをお願いしましょう。
紫外線対策をする
梅雨の時期は、雨が降っているために紫外線が弱いと思いがちですが、曇りや雨の日でも紫外線量が高くなっている場合もあるため、紫外線対策を怠らないようにしましょう。
感染症に注意する
梅雨の期間は気温と湿度が上がり、食中毒の原因になる細菌やウイルスなどの微生物にとっては活動しやすい環境になるので、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症が流行する時期でもあります。
手洗いやマスクの着用、適度な湿度や換気を心がけて、食べ物や調理器具をきれいに洗ったり殺菌して、感染症の予防に努めましょう。
梅雨を楽しく過ごす方法
梅雨は、ジメジメとした気候で雨の日が多いので、外での遊びやお出かけが難しくなってしまい気分が沈みがちになりますが、楽しむ方法はたくさんあります。
梅雨を楽しく過ごす方法をいくつか紹介します。
気分転換をする
梅雨の時期は、気分が滅入りやすくなる人も多いかもしれません。そんな時は、好きな音楽を聴いたり、マッサージやアロマなど、リラックスや気分転換になるアクティビティを取り入れると良いですね。
お家で過ごす時間を充実させる
雨の日は、外での遊びが難しくなるため、室内で過ごす時間が長くなりますが家の中で楽しめる遊びや過ごし方がたくさんあります。
- 手作りのお菓子や料理を作る
- お絵かきや工作
- 趣味や手芸
- 読書やパズル
- 家族でボードゲームやカードゲーム
- 映画やドラマを見たりする
- スキルアップや自分磨きにつながる活動
室内で楽しめることを見つけて雨の時間を充実させてみましょう。
屋内で楽しめる施設に行く
梅雨の時期は、スポーツやアウトドアが難しいと感じる人も多いかもしれませんが室内で楽しめる場所やスポーツもあります。
- 美術館や博物館
- カフェでゆっくり過ごす
- ヨガやエアロビクス
- 卓球
- バドミントン
屋内で楽しめる施設に足を運んだり、室内でできる運動やジムに通うなど、屋内で楽しめる施設に行くのもいいですね。
外出して雨を楽しむ
雨の日でも、雨具を持って外出するのも楽しいです。
レインコートや長靴、傘などのおしゃれなものを使ってコーディネートを楽しみ雨の日でも気分を上げて出掛けてみましょう。
梅雨の時期は、雨の日が多いのでお散歩にはちょっと気が引けてしまいますが、雨の日の風景や植物の緑がより鮮やかに見え、晴れた日とは違った風景を楽しむことができるので雨の日のお散歩もおすすめです。
ただし、雨の日のお散歩をする場合は、傘やレインコートを着用し、滑りやすい場所には注意しましょう。
梅雨の雰囲気を楽しむ
雨が続くことで植物の緑や青々とした苔などの季節感ある風景、湿気があるので空気感が変わり、梅雨独特の雰囲気を楽しめます。
雨の音を聞きながら本を読んだり、窓の外の景色を眺めたり、梅雨だからこそ味わえる雰囲気と季節感を楽しんでみましょう。
また、梅雨の時期には蛍が現れるので蛍を見に行くのも良いでしょう。
梅雨の時期は、雨や湿気によって気分が沈みがちになりますが楽しいこともたくさんあるので、心配しないで梅雨を嫌な季節と思わずに、梅雨を楽しんでみてください。